百姓家

大学卒業して人材系の会社に入社し、鬱になりかけて辞めた後に色々なとこを旅しながら働いてお金を稼ぎ、田舎に移住して畑を始めました。田舎の生活、畑、日々の生活、旅の思い出などを気ままに書いていきます。

2019年5月1日 令和初日

年号が変わった初日。変わったのは年号だけ。自分はこれから少しずつスキルを身につけて、色んなことができるように挑戦していく。

そんな令和初日の朝から鹿が罠にかかったとの連絡が入る。

現場に向かうとそこそこ大きめの鹿が1匹。

前足に罠がかかっている。猟の師匠が鉈の頭で鹿の頭を叩く。数発叩いて大人しくなったところを前足と後ろ足を縛って動かないようにして引きづり出す。

近くの木に吊るして首筋の動脈を切って血抜きをする。血抜きをする時の鳴き声が残酷で悲しくて。

慣れてないのもあって、その鳴き声を聞きながらすごく辛い気持ちになったけど、ほとんどの人はスーパーに売られてる牛、豚、鶏の買って食べてる。

スーパーに並ぶ前には誰かそれを絞めて捌かれて並ぶんだ。

みんながする必要はないと思う。

でも、俺はできると思ってるし、やらなきゃダメだとも思ってる。

色んな考え方があっていい。

ただ、そこには感謝の気持ちがあるべきだと思う。

そんな気持ちで鹿の血抜きを見ていた。

 

血抜きは10分くらいで終わり、猟友会の基地に戻って鹿の解体。

解体のコツほ骨にそって肉を剥いでいくこと。

 

大きくブロックで分けてみんなで肉を分け合って解散。

 

自分ができるようになれば、肉も野菜も自分の力で手に入れるチャンスがある田舎は、スキルを身につけたら本当にいい場所だと思う。

 

田舎の生活も忙しいけど、都会の忙しさとはまた違う。

資本主義の生き方から少し離れて生きた先に本当の幸せがあると思うように感じた令和初日でした。

2019年4月30日 平成の終わり

今日で「平成」が終わるみたい。明日から「令和」。

日本ではすごく特別な日なのかもしれないけど、あんまり興味がないや。

 

昨日は友達と男子会をして、少し飲み過ぎた。

朝起きてから少し雨が降ってる中、とうもろこしの苗を定植した。

 

お昼からは以前働かせてもらってた農家さんにお手伝いをしに行ってさつまいもの苗をいただいた。

 

定住して1年経って思うけど、いろんな人との繋がりってホンマに大切やなぁと改めて思う。

こっちに来て知り合った人に仕事紹介してもらったし、家も紹介してもらったし、畑も紹介してもらったし、家電ももらったし、今日もさつまいもの苗もらったし。

人との繋がりを大切にして、自分が出来ることを全力でやってたら、お金がなくてもなんとかなるんやなぁと感じる。

お金はもちろん大切やけど、そもそもお金をどうやって手に入れて、どうやって使うか。の方が実は大切で、お金をたくさん持つことにあんまり意味はないと思う。

時代が変わり、人が変わり、考え方が変わるのであれば、令和は、大量生産、大量消費、資本主義から卒業し、人を大切にして、みんなで助け合えるような時代であって欲しいと願う。

 

 

 

2019年4月28日 キウイ畑草刈り、鹿解体、罠設置

世間は昨日から10連休のゴールデンウィーク

俺にはゴールデンウィークはない。

そもそも、働きたい時に働いて休みたい時に休めばいいし、遊びが仕事で仕事が遊びみたいな生活してる自分にとっては大型連休とかあんまり興味ない。

海外の人なんて大型連休で普通に1年とか休む人もいてるし、「10日間休みスゲー」みたいな感覚もイマイチ理解できない。

 

家にはテレビがないけど、インターネットとか車のラジオで聞く限り、平成が終わり令和が始まるという。

それも全く興味がない。

今自分が出来る中で出来ることをするだけで、時代の呼び方が変わろうが生き方が変わるわけでもないし平成最後とか広告してるけど、人生は続いていくし、別に呼び方が変わったところで特別な感情は生まれんと思う。

 

それよりも27日に収穫した玉ねぎを食べてみたけど、小ぶりながらも甘くて柔らかい玉ねぎに感動した。

玉ねぎいっぱい吊るしたからしばらく玉ねぎには困らん。

 

そして畑にはまだ晩生の玉ねぎが育ってるから玉ねぎは買わなくてもいい生活ができそう。

 

28日は朝からキウイ畑の草刈りをした。最近草刈り機を買ったけど、やっぱり鎌よりも全然効率がいい!

結局、機械も必要性と使い方とコストを考えて導入することが大切で、機械がいくらあっても使いこなせなかったら価値がない。新規就農の課題だと思う。

農業やりたい人はどんな規模で何をどれだけ育てるのか、家庭菜園なのか専業農家なのか兼業農家なのか色々考えてみた方が良いかも。そして必要物を自分の手の届く範囲で揃えていけばいい。

 

いきなり大型機械をローン組んで買っても使いこなすだけの規模せんかったら価値ないし、得するのは銀行とメーカーだけ。

そんな中で言いたいのは、「日本人が一番日本人を騙す。」

もしこの記事読んでくれている人がいるなら頭の片隅にこの言葉を留めていて欲しい。

話はそれたけど、キウイの草刈りが終わって、猟友会の鹿の解体手伝いに行って、罠仕掛けて日曜も終了。

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罠仕掛けるときに大切なことは

・人間の匂いを残さない。

・獣道を歩かない。

・罠設置するときに掘った土ら違うところに捨てる。

・ワイヤーなどはしっかり隠す。

 

畑やって、狩猟もして思うのは生きることは簡単なようで難しい。

 

「生きるとは何か」

 

今一度日本人は考え直すべきではないのかと思った一日だった。

 

 

 

 

2019年4月25日 仕事&種植え&定植

今日は朝6:00から30分だけ草刈り機で草刈って出勤。草刈り機の便利さがハンパないことに気がついた。鎌だったら1日かかるほどの量の草を昨日と合わせて約1時間半で終わらせられる。

 

約2万円で買った草刈り機と500円で3リットルの混合油。最低時給780円だとして8時間働けば5600円。4回草刈ったら22400円。シンプルに計算して1年で草刈り機の元取れる。

ゼロから始めるから何が必要か考えてできるようになることもあるんやなぁと思った。

仕事終わりに畑見たら畝にも草がびっしり。畝は手で草刈るしかないな、、、

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今日は暖かくなってきたから枝豆、刀豆、ささげ、大根の種植え&サンチェ、ブロッコリーの定植をした。

 

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2019年4月24日

今日は朝から雨のため、朝の畑仕事はなし。

土建屋さんで8:00〜17:00で仕事。

仕事始めて3日目やけど、職人の仕事の手際の良さとか、段取りの良さ、整理整頓など、見習うことが本当にたくさんある。

 

大学卒業して、いわゆるホワイトワーカー的な仕事を2年程して、各地で色んな仕事をしてきて思うのは、ラクして稼ぎたいって奴に大した人はいなかったけど、仕事が好きでやってる人は本当に仕事が丁寧やし、早いし、カッコいい。

動きを見てたら仕事が自分の仕事が好きかわかる。

 

百姓を目指している自分にとっては、そういった人と一緒に仕事をすることは本当に価値のあることだと思う。

資本主義の世の中だからお金も多少は必要だけど、資本主義の見直しを迫られている昨今、好きなことを仕事にすることが何よりも大切なのではないかと考える。

 

そして、今日はついに草刈り機を使って草を刈った。今までは鎌で草刈ってた。

 

色んなところで草刈り機で仕事してきたが、バックパックひとつで移住してきた自分にとっては初めて自分で購入した農業機械。

 

やっぱり鎌よりも早い。。。

 

苦労を経験しながらも、必要なところは機械にも頼る。それも必要なことだと思った。

 

2019年4月22日 仕事スタート

朝5:00起床。

今日から知り合いの土建屋さんでアルバイトをさせてもらうことになった。

自給自足を目指して、田舎に移住してきて約1年。

 

自分の思い描く自給自足とは、食べ物は出来るだけ自分で手に入れるし、必要最低限のお金はどこかで稼ぎに行く。

稼ぎに行く時は出来るだけやったことのない仕事だったり、自分の身になるようなものを選ぶ。

 

都会の人からすると田舎はのんびりしてると思うかもしれないけど、田舎生活って意外と忙しい。

近所付き合いで集落のイベントに行ったり、畑したり、仕事したり、近所の人の仕事手伝いに行ったり。

 

いろんな人が助けてくれるから、自分も出来る範囲でいろんな人を助けに行きたい。

そんなこと考えてたら毎日ダラダラする時間もない。

朝は仕事行くまで軽く畑の様子見て、仕事終わって帰ってきたら日が暮れるまで畑する。

でも、疲れた時は休めばいいし、出来る範囲で少しやる。

 

今の生活は休みがないけど、仕事が遊びで遊びが仕事みたいな生活。生きるために仕事するのであって、仕事するために生きてるわけじゃない。

 

忙しいけど、都会で働いてた頃よりも充実してるなぁと思う。

 

そして、今日はトウモロコシの種を蒔いた。

 

畑の玉ねぎは葉っぱの根元が折れて弱ってる。多分虫に噛まれてるのかも。

小松菜も虫食いが多い。

 

混植してるところと、ひとつの作物しか育ててない畝やったら、混植の方が虫食いが少ないような気がする。

 

人間も植物も上手く混ざり合った方が上手くいくのかも。

 

2019年4月17日 とうもろこし・落花生植え付け

今日は朝から晩まで畑。

 

夜はトマト、ナス、とうがらし、スイカの播種。

 

とうもろこしと落花生の種を植えた。

あとは、ひたすら草刈り。

暖かくなってきたら草が伸びるのも早い。

6日間ほったらかしだった畑は草まみれになってた。

ブロッコリーや白菜の花が咲いて、そこには蝶や蜜蜂、とにかくたくさんの虫が畑にやってきてる。

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無農薬、無除草剤、無化学肥料、無機械。

 

あるものだけでなんとかやってる畑だから、虫も草もたくさん。

多分、普通の人が見たら畑じゃないみたいに見えるんやろな。

 

でも、種を蒔けば野菜が育ってそれをいただき、生ゴミコンポストに入れて土に還す。

草も畝に返して草抑えとして使う。

できるだけ循環なのが良いと思う。

 

大量生産はできないし、見た目の悪い野菜もたくさんできるけど、それもひとつの命としてありがたくいただきたい。

 

大量生産、大量消費の時代が終わり、足るを知り、あるものにありがたいと思えるような社会になればみんな幸せになれると思うんやけどなー。