お遍路の思い出
お遍路参りとは四国88ヶ所の寺を周る巡礼の旅です。歩いて周る人もいれば、車やバイクで周る人もいるし、バスツアーで周ってる人なんかもいる。周り方も自由で、一回で88ヶ所全部周る人もいれば、休みの旅に少しづつ周ったりする人もいる。
僕は歩いて全部周ったけど、全部周り終わるのに、44日かかった。寝泊まりは善根宿という、ご好意でタダで泊まらせてくれる場所や、お寺の通夜堂、遍路宿という格安で泊まらせてくれる宿だったり、公園の東屋とか電車の駅、道の駅などで野宿した。
野宿の場合は、朝日の出とともに活動開始してた。
主食は食パンに魚肉ソーセージを挟んでマヨネーズをかけて食べてた。
歩いてると、お接待というものがあり、食べ物をくれたり、テレフォンカードくれたり、お金くれたりなど、色々なものを頂いた。
出会う人が本当に良い人達ばかりで、泊まる場所で一緒になった遍路仲間の旅人と色々話したり、地元の人と色々話した。
中でも忘れられないのが、高知のおっちゃんが言ってた「一日8時間働いて、8時間遊んで、8時間寝る。これが一番健康的」という言葉。今の生活の元になってるかもしれない。
遍路を周って、「30歳まではやりたいと思ったことをもっとやっていこう。」と覚悟を決めることができた。
学生の頃は何も考えず、何をしたいかもわからず、ただなんとなく周りの流れに任せて就職した。でも、なんか違うと思って辞めて、自分の道を歩き出した。
今思うと、自分の人生のスタートはお遍路旅からやったんやなぁと思う。